Frohes Neues ◎ 謹賀新年

halle 3

2016年も明けましたね ◎
ゆるく更新しているMore Piano Blogですが、訪問してくださっている皆様、いつもありがとうございます。

写真はドイツ、ハレでの年越し。
ハレの友人達とともに、屋上より。

住んだ冬の空気は街の住民達による花火と教会の鐘が彩られ、
ドイツらしい賑やかなジルベスターでした。

Frohes neues Jahr 2016!
Vielen Dank dass Sie/ihr diesen Blog besuchen/besucht.

Die Fotos sind von Silvester. Dieses mal  bin ich in Halle mit den lieben Freunden ins Jahr 2016 reingerutscht.  Fast endlose Feuerwerke und Glockenläuten haben die Stadt und den Moment schön gefärbt.

halle halle 2

さて2016年最初の日、1月1日は、
ふらーっと北ドイツの街、ブレーメンを訪ねてみました。

Am nächsten Tag also an Neujahr 1.1. war ich zum ersten mal im meinen Leben in Bremen.

bremen

bremen 5

かわいい小道と木組みの家。

Niedliche Gasse mit den Fachwerkhäuser

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ブレーメンの音楽隊モチーフの小物もかわいい。
かわいいもの好き女子におすすめ。

Bremer Stadt-Musikanten waren überall drauf. Auch sehr niedlich 🙂

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鐘が奏でる、からくり仕掛け時計。

Glockenspiel in der Böttcherstraße

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一日という短い時間でしたが、訪ねてよかったと思える素敵な街でした。

Wir waren nur einen Tag dort und nicht so lang, aber es hat sich wirklich gelohnt, Bremen besucht zu haben. Bremen war eine wunderschöne Stadt Norddeutschlands 🙂

2016年も、色々な日があるでしょう。
嫌なこともあるだろうし、何か大切な選択をするときもあると思います。
泣いても笑っても、365日。
泣いたり笑ったりしながら、喜んだり悲しんだり、言葉では表現できない感情に包まれたり、ひたすら感動したり言葉を失ったり。

そんな変化の多い毎日と、瞬間と、感情を、受け入れながら、
たまには一人で瞑想したり、誰かとデコンセントレーションしてみたり。
周りの人たちと過ごせる時間に感謝しつつ。

空を見て、自然を愛でながら。
弱くも強くもある不完全な人間として生きられることを幸せに思って。

今年も過ごしていけたらと思います◎

2016年も、みなさんに幸あれ!

大木美穂

Ich weiß dass das Jahr 2016 auch viele verschiedene Tage hat.
Es gibt bestimmt sowohl schwierige Momente, als auch schwere Entscheidungen die wir treffen müssen. 365 Tage, mit viel Lachen und Weinen, mit vielen Emotionen, die teilweise nicht mehr mit Wort ausgedruckt werden können, oder mit vielen bewegenden Momente, in denen Worte keine Rolle mehr spielen.
Ich möchte dieses Jahr all was vorkommt und alle Tage akzeptieren, sowie alle Momente und alle Emotionen. Vielleicht brauche ich manchmal die Zeit, alleine zu meditieren, oder mit Freunden zu dekonzentrieren, und möchte weiter Dankbarkeit haben, dass ich dieses Jahr wieder mit den tollen Menschen die Zeit verbringen darf.

Den Himmel, der uns jeden Tag jeden Moment solche Kunst zeigt, möchte ich genießen, sowie die Kunst der ganzen Natur.

Ich wünsche Ihnen/euch allen ein glückliches Jahr 2016! 🙂

Miho Ohki

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秋の出会い ● Begegnungen

みなさんこんにちは!
ハレはすっかり秋の風景です◎

Hallo! Halle ist schon sehr herbstlich geworden.
Meine Lieblingsjahreszeit…

aki

大学院二年目の始まり。
レッスンに数々の試験に、また来月のコンクールに向けて準備をしています。

イタリア語A2も、先日なんとか無事合格しました。

コンクールでは、初めてのコンチェルトに挑戦。
ということでシューマンのコンチェルトを必死に譜読み中!

Das Wintersemester hat angefangen und es ist jeden Tag was los, neue Veranstaltungen und Prüfungen… o, Italienisch habe ich endlich bestanden! 😀

今日は、最近の出会いについて、書きたいと思います。

Ich schreibe heute über die Begegnungen, die ich in den letzten Tagen hatte, und über die ich mich sehr gefreut habe.


まずは、若きヴァイオリニストとの出会いから。

9月末に、夏の間準備を進めていたヴァイオリンとのデュオ本番が無事終了しました。
場所は、ハレ近郊のメルゼブルクのクリニックにて。素敵な外観!

Als erstes, die Begegnung mit einer junger Violinistin, Hilde.
Ende September hatte ich einen Auftritt mit der tollen Violinistin Hilde in der Klinik in Merseburg. Schönes Gebäude 🙂
merseburg klinik

コンサートの後に、ヒルデとの一枚。
彼女とは、デュオの相手を探している、ということで連絡が彼女のお父さんから連絡があり、夏に出会い、現在も定期的に共に演奏をしています。

12歳という若さですが、去年からワイマール音大で勉強をしている彼女は素晴らしい才能の持ち主です。

Nach dem Konzert mit Hilde.
Sie ist eine junge Studentin an der Musikhochschule in Weimar (mit 12!)
Es hat viel Spaß gemacht, mit ihr zu musizieren.
konzert mit Hilde

どんなに若くても、先生の推薦があり入試に合格すれば、音大の特別枠での教育が受けられるというのも、ドイツらしいシステムですよね。
そういえば、私の大学にも17歳で入ってきた学生さんがいました。


出会いをテーマに書くなら、

時は遡り、1996年。
私にとってとても大切な出会いがありました。

それは、小野里栄子先生との出会い。
私に音楽をする喜びを教えてくれた、ピアノの先生です。

その小野里先生が、なんとハレに遊びに来てくださいました!

Wenn ich über das Thema „Begegnung“ schreiben möchte, muss ich natürlich eine wichtige Begegnung mit Frau Onozato in 1996 erwähnen. Sie war meine zweite Klavierlehrerin (Die erste: meine Mutter 😀 ), die mich 11 Jahre lang in Klavier unterrichtet hat und mir die Freude zur Musik beigebracht hat.
Sie kam letztens mit ihren Freundinnen nach Deutschland und hat mich in Halle besucht, was mich sehr gefreut hat!

私もヤマハのグレード受験の際にお世話になった内海先生と、ご友人の菊池さんと共に。ハレをご案内させていただきました。
こちらはバッハの長男の家にて。
Vor dem Wilhelm-Friedmann-Bach-Haus.
bachhaus
こちらはヘンデルの家。
Auch Händel-Haus.
händelhaus
ヘンデルの家で古楽器を試される先生たち。
Sie und ihre Freundinnen an den historischen Instrumenten.
händelhaus 2
ハレのレストランにて。
Im Mönchhof!
mönchhof
みなさんと過ごせて、とっても素敵な一日でした。
ハレに来てくれてありがとうございました!

Sie war die erste Person, die mich nach Deutschland geführt hat und ich war deswegen sehr berührt, dass sie da war. Vielen Dank für Ihren Besuch!


三つ目の出会いは、先週のこと。

Die dritte Begegnung, über die ich noch schreiben möchte, hatte ich mit dem japanischen Komponisten Masaru Yokoyama.

ハレにて、8回目となるザクセン・アンハルト州映画音楽祭が開催されました。
Die 8. Filmmusiktage Sachsen-Anhalt fand letzte Woche in Halle statt.

oper 2 oper

そこで、日本からも作曲家の横山克(よこやま まさる)さんが参加しており、
講演後インタビューでの通訳をさせていただくことに。

Und da habe ich beim Interview nach dem Vortrag und nach dem Konzert übersetzt.

以下、インタビュー通訳中の写真。
IMG_0141 interview
Es war eigentlich sehr spontan, aber war ein sehr schöner Tag und eine sehr schöne Begegnung mit einem sehr engagierten Musiker aus der Heimat.

yokoyama programm

数々の映画、ドラマなどの音楽の作曲を手がける横山さん、

最近だとアニメ「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」、TBS系ドラマ「結婚式の前日に」映画「ヒロイン失格」などの音楽を担当されています。
こちらから横山さんの事務所プロフィールページに飛べます。

そのペースも、年間に15本ほど作曲されているというから驚きです。

良い音楽、良い音楽家は現代に数えきれないほどいる。
その中で、どう抜きん出るか、どこで差をつけるかが重要だと思っている。

とおっしゃっていたのが印象的でした。

yokoyama oper

終演後、横山さんと共に。
これからの増々のご活躍を期待してます!


 

その他にも、先週からレッスンを始めた生徒さんが、実は有名なメタルバンドのギタリストで、今度、アジア圏でのツアーで日本にも来るらしい 😀

そういう面白い出会いの多い、今日この頃。

わくわくすることにアンテナ張りつつ、自分も日々精進すべく。
今日も勉強を続けていきます 🙂

Rheinsberg/ Pulsnitz

みなさんこんにちは〜
久々の完全オフ。ということで、

ゆっくり起きて

日本の家族とスカイプして
(レアな弟もちょうど帰省しており家族大集合!)

良い週末の始まりです 🙂

Hallo!
Heute habe ich endlich ganzen Tag frei und genieße einen schönen Samstag.
Gerade habe ich mit meiner Familie geskypt (mein Bruder, der in Tokio arbeitet ist gerade zu Hause bei der Familie und war auch dabei) und konnte sehen, dass es ihnen allen gut geht. Es ist ein schöner Anfang des Wochenendes 🙂


8月31日〜9月6日、ラインスベルク(Rheinsberg) という、ベルリンから北へ90kmほどの所で、レームシュテット先生のピアノマスタークラスを受講してきました。

Ich war vor Kurzem in Rheinsberg, wo ca. 90 km nördlich Berlin liegt, und habe an den Klavier Meisterkurs von Frau Prof. Sigrid Lehmstedt teilgenommen.

rheinsbergakademie

場所は、ラインスベルク音楽アカデミー。
若い音楽家の育成のためにと、91年に国によって設立されました。
ピアノ練習室、食堂、寝室、また古いお城を生かして作られたホールが、この建物の中に入っています。

Das ist die Musikakademie Rheinsberg, sogenannte „Haus für junge Künstler“, die in 1991 vom Land Brandenburg aufgebaut wurde und den musikalischen Nachwuchs fördert.
Im Haus enthält Überäume, Mensa, Unterkunfstzimmer sowie Schlosstheater.


vom fesnter
fenster 3fenster 1vom fenster

こちらは、部屋の窓から見える景色。
空と湖が、毎日見せてくれる色々な表情が、
練習の合間に癒してくれました。

Vom Zimmer hat man so einen schönen Blick am See.
Jeden Tag zeigt der See verschiedenen Charakter mit Himmel,
was uns entspannende Momente gab.

klaviernach dem konzert

最終日には、こちらの城内ホールにてコンサートをしました。
沢山練習して、沢山食べて(笑)、毎日レッスン受けて、毎晩互いに聴かせあって、
とても充実した一週間でした。

Am letzten Tag gaben wir im Schlosstheater ein Konzert.
In der Woche konnten wir sehr viel üben, auch viel essen, jeden Tag Unterricht bekommen, jeden Abend miteinander vorspielen usw… Es war eine wunderschöne Woche.

zeitung

コンサートの様子が、地元の新聞にも載りました。

Wir waren auf der Zeitung!


その一週間後には、ドレスデン近郊のプルスニッツ(Pulsnitz)という街にて、病院内コンサートをしてきました。

病院内の患者さんや外部から聴きに来てくれた方々で小さなホールは満席。
暖かな雰囲気の中で、モーツァルト、リスト、武満徹の作品を弾かせていただきました。

pulsnitz

ちなみにプルスニッツは、プフェッファークーヘン(Pfefferkuchen)発祥の地。
できたてを体験できる工場見学などのツアーもあるとのことなので、
ドレスデンに来られる際は、プルスニッツにもぜひ立ち寄ってみてください。

Nach einer Woche gaben wir ein Konzert in Pulsnitz, die Stadt des Pfefferkuchens in der Nähe von Dresden.
Der kleine Saal war voll mit Patienten und Zuhörer außerhalb der Klinik und es war eine schöne Atmosphäre.
Danke für die Gelegenheit 🙂


木々の葉も少しずつ色づき始め、ドイツも秋らしくなりつつあります。
みなさんも素敵な秋をお過ごしください 🙂

Das waren ein paar Neuigkeiten von mir von diesem Sommer.
Ich wünsche euch einen wunderschönen Herbst 🙂

 

ヨーロッパ夏期音楽講習会

I cut my hair by myself for the first time!
今年の夏はとても暑かったので、髪の毛セルフカットしてみました◎

self cut

ちょっと軽くした程度ですが…


7月20日から続いていたヨーロッパ夏期音楽講習会 (Euro Musik Festival& Academy) が、昨日無事終了しました。

一ヶ月間、毎晩のようにコンサートの嵐!
euro arts programm 2euro arts programm   konzert herr leuschner

しばしば来日してコンサートやマスタークラスを開講している、ロイシュナー先生。レッスンもコンサートも素晴らしかったです。

japanese sweets

こちらは、レッスン通訳をした日本人の学生さんから頂いた、お菓子とカード。
ありがとう!!


今回、去年に引き続き、講習会のレッスンでのドイツ語通訳のお仕事をさせていただきました。

去年、最初の数日はドイツ語と日本語の頭の切り替えや、レッスン中の通訳するタイミング(逐次か同時か)など難しいことも多く、特にピアノ以外のバイオリンのレッスンでは苦労しましたが、毎日たくさんのレッスンを通訳するうちに、コツがつかめてきて、後半は本当に楽しく通訳させていただきました。

音楽と言葉というのは、本当に切っても切り離せないな、と思う。
学ぶプロセスも似てるし、両方とも、いつまでも追求しつづけられる世界。

ある通訳者さんがインタビューで、

「音楽の世界は、例えば3歳からピアノを始めて、20年間以上もそれにエネルギーを注ぎ込んでも、それで食べていけるか分からない。けど、語学なら、それと同じだけのエネルギーを2年間注ぎ込めば大体仕事ができる。」

とおっしゃっていました。

確かに、本気で学習すれば習得するのに音楽ほど時間はかからないのかもしれないけど、それでも言葉の世界はやっぱり深い。

かつて私も中学生の頃に、音楽の道に進むか、語学の道かで、進路に本気で迷ったことがありました。
当時、結局「どちらか選ぶのであれば、音楽!」と思ったものの、語学は常に大好きで、18で始めたドイツ語も、語学留学にドイツ語検定に、と力を注ぐうちに、始めて9年目。趣味の領域は越えて、今は、翻訳業にも興味があるし、通訳ももっと極めたいなぁと思っています。

またこういう機会がいただけますように。
日々精進 🙂

去年、この機会に繋いでくださったライプツィヒ在住のAさん、ありがとうございます。
Dear Euro Arts, Christina and Mr.Lim, thanks for this opportunity!


通訳に励む傍ら、
私も自分の師匠ヨッヘン・ケーラー(Prof.Jochen Köhler) 先生の元で、夏期講習会の第一期を受けさせていただきました。

講習会には、ケルン音大、ハノーファー音大、デトモルト音大などの教授陣に、ショパン国際コンクール元入賞者…と数々の日本でも有名なピアニストが参加されていて、私も沢山のレッスンを聴講したり通訳したりしました。
教授によってそれぞれのメソッドがあり、レッスンでのアプローチも本当に様々。沢山のレッスンを見聞きできたのも、とても勉強になりました。

ただ、弟子の私が言うのもなんですが…
Köhler先生のレッスンの質はその中でも本当に質が高い。
先生の奏法に関する深い理解、膨大な知識とアナリューゼ力、また生徒のことを本当に親身になって考えながら指導されており、教育者としても、大変優れています。

それなのに、先生の元に講習会で日本人の参加者が一人もいなかったのが残念。
現在先生のクラス唯一の日本人として、Köhler先生をもう少し日本に広められたらいいな。今、何ができるか色々と思索中です。


夏休み後半も、ラインスベルクでのレームシュテット先生のピアノマスタークラスにバイオリンとの室内楽コンサートに、と今も練習に準備に盛り沢山ですが、
こうして音楽と生きられる幸せを感じつつ、楽しんで頑張っていこうと思います◎

abend leipziger straße

halle markt

夏の夕暮れ。
ヘンデルの後ろ姿がなんともセクシーな、ハレの街より。

室内楽とドイツの夏

image1

こんにちは!

急に雹が降ってきたり、
最高気温38℃が数日続いたりと、
飽きさせない天気が続いているハレから、ドイツの夏の便りをお送りします◎

花
湖 川 夕暮れ

湖と白鳥。暑さや疲れを癒してくれる自然が身近にあるのは、幸せなことです。
右下の写真は、家の前のライプツィヒ通り。夕暮れ時。
ちょうど日が沈むところです。

ビール

こちらは、ビール10リットル66,66ユーロで提供するバー。
こんな暑い日には10リットルのビールでも飲みたくなりますよね。(なるか?)


先日7月8日、大学院の室内楽の試験があり、ハレ交響楽団ソロクラリネット奏者フランク・ヒルシンガーさんと共に、ブラームスのヘ短調ソナタとオネゲルのソナチネを演奏させていただきました。

image1 のコピー image1

ブラームスのクラリネットソナタは、ブラームスの最期の室内楽作品。
勉強すればするほど色々見えてくる奥の深い作品に、最後まで感動する日々。

そして時間を置いてもう一度向き合うことで、また見えてくるものがある。
いつかまた、是非演奏したい作品です。

frank 2

Vielen Dank für die tolle Zeit!


講義やレッスンに加えて
今期から新たに始めたヨガ、イタリア語の勉強など、

beim italiano lernen (写真:イタリア語試験前…)

忙しくも充実した大学院2学期目、無事終了です◎

明日からは、ハレで開催されるユーロアーツサマーミュージックアカデミー&フェスティバルが始まります。

今年もレッスン通訳をするのですが、
どんな人たちやレッスンに出会えるか今から楽しみ。

それでは、Ich wünsche euch einen schönen Sommer!
素敵な夏をお過ごしください◎

LOGICAL EMOTION

IMG_4547  IMG_4549 IMG_4552 morirtzburg

5月22日、ハレにあるモーリッツ州立美術館にて開催中の現代日本芸術展のオープニング記念イベントにて、邦人作品を演奏する機会をいただきました。

曲は、武満徹のLitany 1、 2とRain Tree Sketch 2。
とても「連祷」を意味するLitanyは、武満の友人マイケル・ヴァイナーの死を悼んで作曲された作品で、両楽章とも、とても瞑想深い曲です。
そしてRain Tree Sketch 2は、オリヴィエ・メシアンの死を悼んで創られた作品。
メシアンを思わせる雰囲気が醸し出されますが、こちらは変わってテンポも流れるようで、タイトルが表すように雨の森の情景を思わせる、絵画的ともいえる作品。
イベントが催されたホール後方には、日本人画家による雨を題材とした作品が展示されており、ちょうど良くマッチしておりました ◎

ハレで勉強する美術学生たちをはじめ、それぞれ異なるジャンルで活躍する美術家のみなさんと知り合えたこと、ドイツ在特命全権中根大使と少しだけですがお話できたこと、国際交流基金ケルン日本文化会館をはじめ、ドイツと日本を結ぶ様々な機構を知れたこと。

そして日本人による曲をこのような重要な場で演奏する貴重な機会をいただけたことに、感謝です。

こういった機会がまた頂けるように、これからも日々精進していきます!

Moritzburg

22.5.2015 bei der Eröffnung der Sonderausstellung „Logical Emotion“
Zeitgenössische Kunst aus Japan
23.5.-26.7.2015 im Kunstmuseum Moritzburg Halle

こちらの特別展示は、ドイツ、ザクセン・アンハルト州ハレにあるMoritzburg美術館にて、本日から7月26日まで開催です。
ドイツにお住まいのみなさま、ぜひ ◎

ドイツのクリスマスマーケット (Weihnachtsmarkt)

 

日本も寒い日が続いているかと思いますがみなさまいかがお過ごしですか?

今日はドイツのクリスマスマーケット (Weihnachtsmarkt) 特集です♪

met
quedlinnurg honig

毎年11月の終わり頃から12月25日クリスマスまで、
ドイツの各街は賑やかなクリスマスマーケットで賑わいます。

今日は、今年私が訪れた三つのクリスマスマーケットを、Halle, Leipzig, Quedlinburgの順に写真と共に紹介していきたいと思います!


まずは、私の住んでいる街、ハレ (Halle) から。

halle2

halle 1

マルクトにそびえ立つのは、大きなクリスマスツリー。
ちなみにこれ、本物の木です!

こちらは…
ハレに来ていたベルリンのピアニストゆかちゃんと共に。
halle mit yuka

 

 

手に持っているのは、Glühwein!ではなく…

Met(Honigwein / はちみつのワイン)です。
これがすごくおいしい!グリューワインより好き。笑

 

 

他にも、こんなスタンドがずらり。

halle4 これ、すべてチョコレートですhalle3  ドイツ製のクリスマス小物

去年はいつも通りすぎるだけであまり意識して見なかったけれど、
ハレのクリスマスマーケット、なかなか素敵です◎


続いては、ライプツィヒ (Leipzig) 

オペラハウスの前に…
leipzig 3 可愛らしいメルヘンランドが!leipzig 4
ピアノの中に…! leipzig 6 Leiptig 2まるで中世のような、パンを売る屋台。

ピアノモチーフの小物が多い :)  leipzig klavier 1

leipzig leipzih 5

大きなクリスマスピラミッドと、小さーなクリスマス小物。

色とりどりの小物やお店に、見ているだけでも飽きません。 🙂


こちらはハレ近郊ハルツ地方の街、クヴェートリンブルク (Quedlinburg) 

quedlinburg

街全体が世界遺産に登録されているこの街、中世から立ち並ぶ木組みの家がとっても魅力的です。

 quedlinburg 2

クリスマスらしいデコレーションが素敵。

参考までに…
夏にこの街を訪れたときはこんな様子でした。
quedlinburg sommer 2 quedlinburg sommer

街全体がとっても可愛い!


以上、2014年冬のドイツより、クリスマスマーケット特集でした!
少しでも雰囲気が伝われば◎

みなさんも機会があれば、冬のドイツをぜひ訪ねてみてください。

それでは、
Frohe Weihnachten und guten Rutsch ins neue Jahr!
素敵なクリスマスと良い年の瀬を!

2015年もみなさまにとって素敵な年になりますように 🙂

Miho Ohki

JAZZ

Guten Tag 🙂
ご無沙汰してます!

aki herbst
ハレ、2014 秋〜冬の風景。
諸事情により約一ヶ月間フラットで使えなかったインターネットが
ようやく戻ってきました。

先月からいよいよ大学院の授業も始まったので、
大学の授業のことなど少し書いていこうと思います 🙂

大学院では、先ゼメから引き続きピアノ、ピアノ教育法、
副専攻のチェンバロのレッスンに加え、新たにアンサンブル、
模擬レッスン、そして音楽心理学とポピュラー音楽の講義など
が始まり、忙しくも充実した毎日です。

先日はポピュラー音楽の講義にて、プレゼンテーションをさせて
いただきました。

テーマは
jazz

ジャズ!!と、その観客。

JAZZは、2013年夏に宇都宮のジャズピアニスト村田望さんとコンサートをさせていただいてから、もっと沢山のことを知りたいと思っていた分野なので、
プレゼンを通してJAZZを練習したり(当日は、音楽サンプルということでBluesとRagtime、JAZZスタンダードAutum Leavesをピアノで弾かせてもらいました)
新たにJAZZについて勉強ができて、ラッキーでした。

スクリーンショット 2014-11-22 22.34.13

「ジャズとは、演奏時に感じるもの。」—Jo Jones

「ジャズとは…人生に喜びと苦しみとリスクがあり、
 国から保護された画一性や退屈からほど遠いところ。
(即興とは=自由とリスクと冒険!)」—Friedlich Gulda

特に二つ目のグルダによるジャズの定義がいいなーと思ったので、
プレゼンでも紹介させていただきました 🙂

人前で(しかも母語じゃない言語で)プレゼンをするというのは
未だに緊張しますが、自分が感動した分野や内容について、他の人にもぜひ知ってほしいという気持ちで準備するのは、やりがいがあります。

これは、人前でピアノを演奏することにもいえること。

ドイツの大学では本当に頻繁に演奏発表の場があり、有志の学生によるプラグラムで小さな演奏会が開かれます。
公の場で演奏することは、プレッシャーでもあるし、準備も大変。

でも、誰かに何かを伝えたい、共有したいという気持ちがあるからこそ、
それでも演奏したいという気持ちにさせてくれるんだろうなと思います。

私のクラスも今期は特にクラス演奏会が多く、既に3回、更に3回が学期中に予定されてます。これはもう、練習あるのみ。笑

その他にも聴衆としては、
impro
即興音楽劇コンサート。(ヘンデルの家の中のホールにて)

audimax konzert audimax
グリーグトリオによる室内楽コンサート。
シャンデリアが素敵な大学キャンパスのホールにて。

impuls 2 impuls 3
ドイツ国内様々な場所で開催された、Impuls Festival 2014という現代音楽祭にて。
四台のピアノによる“Canto Ostinato“ / Simeon Ten Holt

mitsuko
こちらは10月23日、ライプツィヒのゲヴァントハウスにて、
素晴らしかった内田光子さんのコンサート。

wolfgang stendel
新しいところではつい昨日大学内のホールにて、ドイツの現代作曲家Wolfgang Stendelによる作品、二台のピアノによる“Texturen“(2013) が初演されました。
写真は大学長のKöhler教授による、作曲家へのインタビュー。

「(作曲をしていて)完全に満足することなど決してない。
いくら年をとっても、何十年音楽に従事していても、いつまでも新たな発見や学ぶことがある。マックス・レーガーは、バッハは音楽の始まりでもあり終わりでもある、という言葉を残したが、音楽に終わりなどない。」

という彼の言葉が特に印象的でした。

終わりない音楽の世界を追求すべく、今日も勉強を続けていきます 🙂

おまけ:
neko
自転車の上に…!なんとも可愛いいたずら。

ピアノ教育セミナー in Jena

9月27-28日、去年に続き、今年もVdM(ドイツ音楽学校協会)のKlavier- Kammermusiktageに参加してきました!

開催場所はこちら!
Jena
ドイツ、テューリンゲン州のイエナという街です。

ドイツの至るところから約40名ほどのピアノの先生たちが集まり、二日間に
渡る熱いセミナーが今年も開かれました。

一日目のテーマは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788)の生誕300年にちなんで、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの生涯とその時代。

まずは去年も講師として招聘されていたロシアのクローナー先生によるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハについての講義から。ヨハン・セバスチャン・バッハの次男である彼の生涯、そして彼の、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンとその後に続く古典派の作曲家たちに与えた影響についてのお話がありました。

続いて、ベルリン芸大のグロースマン先生による、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ著「正しいクラヴィーア奏法への試論(Versuch über die wahre Art das Clavier zu spielen)」(ここでいうクラヴィーアとは、オルガンやチェンバロ、クラヴィコードなど広域の鍵盤楽器を指します)と、彼の作品について。
彼は生涯に渡って、チェンバロよりもクラヴィコードやフォルテピアノを好んでいたらしい。彼のソナタ集を見てみると、沢山の強弱記号やオーケストラを思い起こさせる作曲技法など、その特徴が見てとれます。

今年の公開レッスンは「バロック時代」に焦点を当て、ワイマールのリスト音大の古楽器科でチェンバロを教授しているクラップロット先生によるレッスン!
Klapprottまずは曲をピアノで弾き、
Klapprott2チェンバロを使ってレッスン!
今回レッスンを受けていた生徒さんたちはチェンバロに触るのが初めての子が多く、チェンバロを前に、どきどきわくわくしている様子。

フランスとイタリア製チェンバロの特徴がそれぞれの国の言葉の特徴と似ているというお話や、旋律を歌うためにしっくりくる歌詞をつけて拍感を示しすレッスンから、先生の「音楽と言葉」というテーマが伝わってきました。

本当に、音楽というのは生まれた土地の言葉とは切り離せないな、と感じます。

その後、参加者全員によるディスカッション。
テーマは、チェンバロをどうレッスンに取り入れていくか。気をつけなければならないことは何か。
この時点で開始後8時間以上経っていますが、疲れを感じさせるどころか、ものすごいエネルギーと熱のある議論が交わされました。

これは、実は半年前から大学の副科でチェンバロを習い始めた私にとって、本当に面白くためになるテーマでした!

一日の終わりに、バロックダンスセミナー。
Jena Tanz
(これ、実は一番楽しみにしていました。笑)

子どもの頃、バッハのメヌエットやブレーなどバロック舞曲をピアノで弾く際に地元のピアノの先生小野里先生がよくバロックダンスのステップを例に、わかりやすく示してくれたのを今でも覚えています。
今回はブレーとメヌエットのステップ、当時の社交ダンスが主な内容でした。
実際ピアノでバロック時代の組曲を学ぶにあたって、この知識と感覚は大事。ずっと気になっていたバロックダンスを体験できたのはとても嬉しかったし、最近また少し沸いてきているダンス熱もあってか、このバロックダンスセミナー、とても楽しかったです。:)

二日目は、
Inpro
即興セミナー!!
「即興」はずーっと興味がありながらもなかなか本格的に学ぶ機会がなかったので、これをテーマに一日集中セミナーを受講できたのは良い機会でした。
あとは、これをどうレッスンに取り入れていくか。
自分なりにいろいろと試行錯誤していこうと思います!

二日間に渡るピアノ教育セミナーは、そんなこんなであっという間におしまい。
こういった一つ一つの貴重な体験が、日々のピアノレッスンを形作っていきます。
こうしてピアノ教育者たちと共に考え、共有し、学び続けることを、生涯続けていけたらいいなと感じた二日間でした。

Klaviertage Jena

よーし。明日のレッスンの準備しないと。笑

それではみなさん、Ich wünsche euch eine schöne Woche! 良い週のはじまりを! 🙂

 

ドイツで仕事探し

Guten Abend! こんばんは、Mihoです。

ドイツは真夜中ですが、なんだかわくわくして寝られないため、早速二回目のブログ更新です!

実はこの一週間、私はかなーり必死に「お仕事さがし」をしていました。

というのも、留学をするにあたって、
生活費や学費に加え、勉強に必要な楽譜・書籍の購入や
コンサート、ピアノ教育関連のセミナー、友達と飲みに行くビール代(これ重要)
などなど…
やはりお金はかかるもので
定期的な収入がないと、このままでは勉強を続けられない!
と約一週間前(おそい)に、気付いたからです。

思い立ったが吉日(おそいけど)、その日からまずは作って一年くらい放っておいたホームページの形を整え「ハレにてピアノの生徒募集!」アピール(このホームページです)、あとは翻訳・通訳の仕事も続けたいな〜と思い、関連会社に登録、手作りのチラシをスーパーなどの掲示板に貼ったり…IMG_3739←この真ん中あたりのピアノのチラシ!:)

そうそう、ドイツにはスーパーや大学のキャンパスなど至る所にこういう掲示板があり、「WG(フラット)メイト募集!」とか「一緒に瞑想しましょう」(写真の下の方のやつね)とか、基本的に自由に宣伝をしてOK!
気になった人は連絡先を書いた下の部分をちぎってとっていけるようになっています。

ちなみに今日、早速友人から、
「Mihoのピアノ生徒募集チラシを今日スーパーで見かけたよ!
既に三人くらいが連絡先とっていったみたいだよ!いいね!Viel Glück!」

という内容のSMSが届きました。:) 笑
連絡がくるといいなー!

昨日は、友人が紹介してくれた、とあるカフェで面接をしてきました。
このカフェなんと、楽器店&楽譜店&音楽教室がすべて併設で
仕事内容はカフェでのお仕事プラス楽器や楽譜の案内、(ちょうどドイツのピアノ教材も研究したいとおもっていたので、これもぴったり!)
店内もモダンで綺麗で、店長も気さくでフレンドリー!
場所も大学からも家からも近く、週二回というのもまさに私の希望通り!

面接も良い感じに進み、これはほぼ決まりだなー!と思っていたところで
「ちなみに時給は5,50€ね!これにチップがつくかんじ!」

…!!カフェでのお仕事とはいえ、さすがに安すぎる…!!
これで生活費を工面するのは厳しいので、返事は保留で帰ってきました。

ドイツでは求人募集の段階では時給を公開せず、面接のときに(しかも面接のほぼ終了段階あたりで)時給を言ってもらうことが多いようなのですが、
期待した時給(カフェだし7€くらいかなーと思っていた)との差が今回大きすぎて、店長の前で「えー!!」と思い切り驚いてしまった私。笑

こちらのカフェは残念ですがたぶんお断りして、気を新たにまた探していこうと思います!
そういえば一週間くらい前にウェブ応募したライプツィヒのスターバックスからはまだ連絡がないけれど、どうなったんだろう…??
ちなみに…
昨日体験レッスンをした三人の生徒さんのうちまずは二人から、レッスンを続けたいとの連絡が来ました。これは嬉しい!
音楽そのものの力とピアノという楽器の魅力に加えて、探求すること、努力すること、継続することの素晴らしさを伝えていけたらな、と思います。

また来週のレッスンに向けて、レッスン内容を考えていくのが楽しみです。

初めてのことは、いつも少しハードルが高いように見える。

最初はドイツで仕事探しかぁ、と難しそうに感じて動き出すのに気力が要ったし、
すぐに結果が出ないと、やはり難しい!と落ち込んだりしたけれど、

だんだん楽しくなってきました。

動き出すと楽しくなる、というのはいつも同じで、
この波を作ってしまい、それに乗れればあとは以外とシンプル。

それに元々「ドイツで働く!(できたら地元のカフェやレッスンなど、ドイツ語を使って現地の人たちと)」というのは留学当初やりたいことのひとつだったので、それを始められて今はとても嬉しいです。

同じことひとつをとっても、気の持ち方や単純にその時の体と心の調子によって(特に女の子は、ひと月の中でも気持ちの上下の差が激しいですよね)驚くほど気持ちの変化がありますが、そういう変化や様々な出来事があるのも、人生の醍醐味。楽しんでいけたらいいですよね。
時に悩んだり立ち止まったりしながらも。

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晴天だった昨日から一転、今日は大雨の続いたハレの街。
(あ、ハレ „Halle“ は地名です^^)
急に雨が降り出した中、橋の下で同じように雨宿りをする人たちを眺めながら、そんなことを考えた土曜日の午後。

それではみなさん、
Ich wünsche euch schönen Sonntag 🙂
すてきな日曜日を!

Miho